強く正しく美しく。

KAT-TUNの魅力が伝わるきっかけの一片にでもなれば。

唯一無二のアイドル性と努力の才能-私の思うKAT-TUN亀梨和也-

側から見れば、順風満帆なシンデレラストーリーなのかもしれません。

ドラマでの大ブレイク。ユニットで出したシングルも、デビューシングルも大ヒット。
KAT-TUNの他のメンバーの名前は知らなくても、「亀梨」という名前なら知っている。そんな人も多いでしょう。
けれどその一つ一つが、彼が死に物狂いで守り、そして隠し続けてきた努力の結晶であると思うのです。
 
例えば、ライブ前。舞台前。
彼は甘いものを一切口にしません。
ドラマや映画の出演時は役によって、「どこにでもいそうな青年役」ならそれに合わせた体作りを、「洗練されたスパイ役」ならそのために体を絞ります。
また彼は、毎週日曜日に生放送のレギュラー番組「going」に出演しています。
その仕事への責任感も並々ならぬもので、たとえ映画の撮影が海外で行われようが、そしてそれが数ヶ月の長期に渡るものであろうが、毎週日曜日には必ず帰国して番組に出演していました。
 
番組での振る舞いもそうです。
スポーツ好きの方なら、特段ファンではなくてもご存知かもしれません。
野球選手ともなると彼より年下の選手も少なくありませんが、彼は必ずインタビューする際に「○○選手」と呼びかけ、姿勢を正して敬語で話を聞きます。
1人のスポーツ選手として相手に敬意を払っているのが、ひしひしと伝わってきます。
けして自分のアイドルという立ち位置にあぐらをかいたり、上から目線でひけらかすような真似はしません。
そう、彼はアイドルのオーラを出せると共に、然るべき時にそのオーラを消せる人間でもあるのです。
 
更に特筆すべきは、彼自身がその努力を一切口にしないことです。
ある時、彼がバラエティで自身が主演した舞台の話をした際
「公演中に僕、入院……してたんですよね」
とぽろっと漏らしたことがありました。
何気ない一言のように思えますが、これにひどく驚いたのを覚えています。
なぜならその公演が行われていた当時からその発言時まで実に数年間、彼は入院していることなんて一切表に出さなかったからです。
しかも、それすらも話の流れでつい口に出してしまったといった雰囲気でした。
つまり彼は、「舞台の公演中に入院した」という話を、それこそ数年もの間、視聴者の耳に入れないようにひた隠しにしていたのです。
なぜなのか。
それは、彼が「アイドル亀梨和也」を頑なに守ろうとしているからだと思います。
亀梨和也」は、完璧なアイドルでなくてはならない。「不完全な」私生活の部分は、ファンには決して見せない。
ひたすら美しさを追求するのも、私生活の切り売りを好まないのも、マナーを守らないファンに愛想を振りまかないのも全て。
ファンの目に映る彼の全てが「アイドル亀梨和也」であるために、彼は人知れず努力を重ねるのでしょう。
 
ここまでストイックに取り組むのはいっそ「才能」といっても過言ではないと思います。
努力する才能。他でもない彼に備わったその才能の、何と美しいことか。
他を惹きつけてやまないそのアイドル性と、類稀なる努力の才能。その2つを兼ね備えて、彼はこれからもファンに輝く姿を見せ続けてくれると思います。